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先日こんな話が入ってきました。去就がもっぱらうわさされているコウチーニョがリヴァプールへの復帰を希望しており、そのためには減給をも辞さないとのこと。そうはいってもリヴァプール側にも事情はあります。そこでここでは果たしてコウチーニョのリヴァプール復帰は得策なのかどうか現戦力と照らし合わせながら見ていきたいと思います。
・そもそもコウチーニョをどこで起用するのか
コウチーニョが最後にリヴァプールに在籍していたのは17/18シーズン。彼が当時、主戦場として戦っていたのは、インサイドハーフもしくは左ウイングといったところでしょうか。まずはインサイドハーフとして起用する場合の彼の必要性についていきましょう。
現在リヴァプールでインサイドハーフのファーストチョイスとなっているのは左はヴァイナルドゥム、右はヘンダーソンです。二人とももともとパフォーマンスはよかったですが今シーズンからぐっとよくなった印象はあります。特にヘンダーソンはファビーニョがアンカーとしてフィットしたことに伴い一列前に上がってから特にパフォーマンスのレベルが上がりました。そんな二人以外にもインサイドハーフはたくさんいます。たとえばチャンバレン、南野、ケイタ、ミルナー、ララーナなど。シャキリもできなくはありません。数でいうと多いですがミルナーは年齢、ララーナは今シーズン限りで退団濃厚という事情を考えるとフルで稼働できるのは南野、ケイタ、チェンバレンといったところでしょうか。ただしケイタは依然けがが多くチェンバレンもフォームを取り戻してきてはいますが、まだスーパーだった17/18シーズンと比べてしまうと若干の物足りなさはあります。南野がフィットしてくれれば最高ですがまだ時間は必要そうです。そのためコウチーニョが復帰したとしても十分入り込むすきはあるとは思います。ただそれでもノリッジのヤングスター、カントウェルなどの加入のうわさもあったりもするので難しいところではあります。
・ウイングとしてのコウチーニョ
上記で長々と記述しましたがコウチーニョを獲得するのであればこっちのほうが重要な意味を持つと個人的には考えています。というのも前線のフィルミーノ、マネ、サラーの十分なバックアップがいるかというとそうではないからです。オリギ、シャキリ、南野がバックアップとして挙げられますがやはり「スリリングスリー」と比べると見劣りしてしまいます。それに加え、マネとサラーは(開催できるかわかりませんが)アフリカネイションズカップが待っています。例のウイルスでどうなるかはわかりませんがシーズン中に二人が抜けるとなるとかなり痛いです。そのためかねてからリヴァプールはヴェルナーの獲得を検討してきましたがどうやらヴェルナーはチェルシーとの合意に至ったようです。そこでリヴァプールがコウチーニョにターゲットをシフトしたとしてもなんら疑問ではありません。
・まとめ
リヴァプールの去り方があまりよくなくサポーターからあまりよくは思われてはいないかもしれませんが、復帰すれば大きな戦力となることは間違いありません。これからどう動くか注視することが必要になりそうですね。